4月10日東京有楽町「東京會舘」において自由民主党薬剤師問題議員懇談会総会が開催されました。この議員懇談会には約200名の国会議員が登録し、当日は委任状50通を含め約160名の参加がありました。
私も島根県薬剤師連盟幹事長として懇談会に参加。11日には麹町の「スクワール麹町」にて日本薬剤師連盟拡大役員会が開催され現在抱える多くの課題解決のための議論が行われました。
ちなみに現在の課題としては 1.参議院選挙対策 2.インターネットによる一般用医薬品販売の規制緩和 3.来春診療報酬改定等があげられます。特に2.のインターネットによる一般用医薬品販売規制緩和に関しては、「産業競争力会議全民間議員10名」により、「インターネットを対面に代わるプロトコルとして認め、各産業・サービスでの採用・徹底的な活用を促すことを国家の方針として基本法の整備を行う」という提案がなされようとしています。
簡単に言えば、現在一般用医薬品は作用の程度により第1類から第3類までに分類されています。このうち第2類、第1類は薬剤師がいないと販売できませんが、それをインターネットで自由に販売できるようにしようとするものです。
現在医薬品をネットで購入して服用した結果死亡した例が相当数あり、薬剤師の対面指導・販売は大原則と考えます。ネット社会の充実も理解しますが、健康を大きく作用する医薬品の購入・使用をすべて自己責任に委ねるのは問題があると考え、患者のためにこのインターネットによる販売の全面解禁に反対します。
10日の懇談会には多忙の中、自民党石破幹事長が顔を出していただき、お話しいただきました。幹事長とは面識もあり、同じ山陰地方の人間として親しく懇談させていただきました。