先日「浜田市議会広報広聴特別委員会」で京都府・京丹後市議会が議会基本条例に基づく住民説明会を開催しているということで視察に出かけました。
京丹後市は京都府の最も北に位置し日本海誕生の歴史を刻む「山陰海岸ジオパーク」を有する風光明媚な町です。浜田市と同程度の規模の自治体で時間がゆっくりと流れる心落ち着く空間が印象的。
さてこの町を視察先に選定したのは、全国改革ランキング1位に輝いた都市であることです。
現在浜田市も「議会改革」を積極的に実践し多くの都市から視察を受けるに至っています。しかしながら議会と市民の関係を明文化し、市民のための議会活動・議員の責務を条文化した「議会基本条例」は存在しません。
只今、「議会基本条例策定特別委員会」を立ち上げ、その策定に取り掛かっている状況で、9月議会には制定をする予定です。そのような状況の中で、特に議論しているのがどのようにして、議員の活動、議会における審議の過程、議会の考え方を住民にきちんと伝えていけるかという点です。
すでに全国で議会基本条例を制定している都市は、その条例の中で住民へ審議過程や議会の意思を直接地域住民に伝える「住民説明会」の開催を条例で謳っています。浜田市議会も議会基本条例に住民説明会の開催を盛り込むべく準備を進めています。その具体的検討を行っているのが広報広聴特別委員会です。
現地で議長のお話を聞き、実際にある地区の「住民説明会」に参加させていただきました。非常に活発な意見交換会が行われており、その質問に答える議員も非常によく勉強されておりレベルの高さも肌で感じたところです。議会自体も議員間の自由討議や市長からの提案事案に対し徹底した議会としての審議が行われており市民目線で常に監視機能を果たす意気込みも感じさせていただきました。
それに比べ浜田市では市長提案は基本的に承認するものという馴れ合いともいえる議会運営が行われています。視察後、改めて議会のそして議員の資質の向上と市民のための議論の必要性を感じ、今後の浜田市議会の更なる活性化と市民から期待される議会運営を必ず実現しなければ浜田の未来はこないとの想いで視察を終了しました。