先日いわみーる401研修室を会場に、古事記編纂1300年記念事業の一環として「熱く語ろう!石見神楽と石州和紙」シンポジウムを開催しました。主催は私が理事長を務める『NPO法人A-GENERいわみ』が島根県からの支援を受けて事業を実施しました。当法人はここ数年、地域文化を活用した地域づくりを精力的に実践してきました。
具体的には地域の宝である「石見神楽面」をデジタル化して地域の地域活性化、教育振興に活用しようと考えました。
その間、石見神楽と地域自然資本をベースとして映画「さくら」の製作を実施しました。さらに「デジタルで甦る歴史絵巻展」を世界こども美術館で開催しました。国宝級の金屏風や襖絵を最先端技術で限りなく本物に甦らせた迫力ある複製の展示と石見神楽面のデーターベース展示とのコラボレーションは多くの来場者を魅了したと自負しています。
そして今回標記のようなシンポジウムを開催し、地域の財産である石見神楽とそれを支える石州和紙の更なる飛躍を議論いたしました。世界に通じる石見神楽とユネスコ世界遺産登録の石州半紙が地域にもたらす効果は想像以上のものがあると確信しています。
当日は石州半紙制作伝承者、石見神楽団体の代表者、石州半紙を使用した石見神楽面の製作者から現状と今後の課題を話していただき、その後謡曲伝承者、島根県立大学学生を加え、シンポジウムを開催しました。シンポジウムでは今後の石見神楽、石州半紙の発展を通じて地域の元気を取り戻し地域再生を進めようとの意見が続出。今後の地域づくりの柱として本気で取り組む必要性を感じた一日でした。