行政視察二日目は、熊本県水俣市。人口は27,000人弱で1950年台に発生した有機水銀中毒による「水俣病」はあまりにも有名です。しかしながら、水俣市は郊外という負の遺産をプラス資本に変えようと積極的に環境問題に取り組み8年7月に、国の環境モデル都市に認定。
今回の視察は、「水俣市元気村づくり条例」を制定し元気な村づくりを行っている4地区のうち、大川地区(H17.2.24指定)を訪問し、少子高齢化が極端に進み過疎化している地域を再生しようとする事例を研修してきました。この取組の大きな特徴としては、「村丸ごと博物館」。これは、地域固有の風土と暮らしの醸し出す佇まいを風格のあるものにして、地域社会の発展に寄与するため、地区の自然や生活文化遺産、産業遺産など確認し、保存、育成、修復を図ると共に生活環境の保全再生、創造を行っている地区で市長の定めることになっているようです。
我々委員会は指定の一つである大川地区を訪れ、まずは住民の方により調理された地元山菜や特産品を使用した田舎料理を堪能しました。その後行政担当者や地区の役員の方々から過疎地域の再生計画を伺い、今後の浜田市の中山間地区の再生計画に大いに役立つものと感じました。やはり私も常々言っているように、「ないものねだりからあるもの活かし」を地道に行うことの重要性を確信しました。