5月24日には大分県臼杵市に昨日の大分市で行った行政視察の内容と同様の調査を行いました。臼杵市は全国で初めて行政に「バランスシート」を導入した自治体。人口は43,158人、実質公債費比率16.9%(浜田市20.1%)、公共下水道普及率41.7%(浜田市9.0%)で椎茸や醤油等の町です。
昨年9月議会において、次回選挙の議員定数を23から18へ削減した自治体ですが、実は23名に削減した時にも無投票であったことから、現議長がさらにスリム化して市民のために少数精鋭をと、頑張ったそうです。たしかに浜田市とは自治体規模は異なりますが、全国的には削減傾向にありますね。また政策討論会も積極的に実施されており、議会改革に相当の気合いを入れています。
たしかに議員定数は削減傾向にありますが、しかしながら議員定数は少なすぎても問題が起こります。きちんとした議論ができなかったり、一人の議員に多くの業務が割り振りされたりで健全な議会活動が困難なこともあります。そもそも、市民から見た時に議員はいったい何をしているのか、その業務に最低何人必要か等、判断が難しいのはよく分かります。私達議員もその業務を市民に分かってもらう努力を怠っていたのではないのか?また市民の関心事項に対して議会は執行部に追随するだけでチェック機能が働いていない!等市民の不満は鬱積しています。まずは私達の存在意義を理解してもらわない限り定数は限りなく削減の道を辿ることになるでしょう。
添付の写真は臼杵市役所での研修風景や磨崖仏では唯一国宝指定されているといわれる「臼杵石仏」。この石仏を訪ね、「しぐるるや 石を刻んで 仏となす」と、かの山頭火が詠んでいます。しばらく千年の時を刻んだ仏に想いを馳せたひと時でした。